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人がよってくる保育園への道

人が集まる保育園になるにはどうしたら良いでしょうか。段々と人が減っていくような状況を打開するためには分析と実践!とは言うものの、何をどう分析したものか迷う方もいるのではないでしょうか。今回は1歩目となる「分析」の段階のヒントについて書いていきます。まずはよく聞くものから羅列していきます。

組織改善でよく言われる事

広報戦略の見直し: 地域広報、オンライン広告、口コミマーケティングなど、広報戦略を見直しましょう。保育園の特長や優れたサービスをアピールし、新規保護者の獲得を図りましょう。

保育プログラムの見直し: 少子化に対応して、幼児から高齢者までを対象とした多世代型保育プログラムを導入しましょう。地域社会との連携を強化し、多くの世代を受け入れる柔軟性を持つ施設に変身しましょう。

スタッフトレーニングとモチベーション向上: スタッフのスキル向上とモチベーション向上に投資しましょう。子供たちの発達支援や安全管理においてプロのスタッフを育て、質の高い保育を提供しましょう。

保育料の見直し: 価格競争力のある保育料体系を採用し、保護者にリーズナブルで高品質なサービスを提供することをアピールしましょう。

地域ネットワークの強化: 地域の他の保育園や教育機関と連携し、リソースを共有しましょう。共同プロジェクトやイベントを開催して、地域での存在感を高めましょう。

保育園の園児集め

はい、よく言われる事ですね。だた実際に動くとなるとなかなか難しいのではないでしょうか。
特に広報戦略や保育料の見直しは考える事が多いですし、スタッフトレーニングにも体力が必要です。
ではもう少し難易度を下げるとどうなるでしょうか。

先程より少しだけやりやすい改善

既存保護者へのフォローアップ: 既存の保護者に対して、保育園の価値を再確認してもらうことは重要です。保護者向けのフィードバックセッションを開催し、彼らの声を聞いて改善点を特定しましょう。保護者の満足度を高めることは、リピーターや口コミを通じて新しい保護者を獲得するのに役立ちます。

スタッフトレーニングとモチベーション向上: スタッフのモチベーションを向上させ、彼らがより良いサービスを提供できるようにトレーニングを強化しましょう。スタッフの満足度が向上すると、子供たちへのケアも向上します。

クリエイティブなプログラムの導入: 魅力的なプログラムを導入して、子供たちと保護者に新しい体験を提供しましょう。例えば、アートや音楽のクラス、自然と触れ合うアクティビティなど、他の保育園と差別化できるプログラムを考えてみてください。

地域協力: 他の地域の小規模事業や団体と協力し、リソースを共有しましょう。例えば、地元の農園と提携して新鮮な食材を提供することができるかもしれません。地域の連携を強化して、コストを削減しましょう。

ウェブサイトの最適化: ウェブサイトを最適化して、保護者が情報を簡単に見つけられるようにしましょう。ウェブサイト上で保育園の特長や成功事例を紹介し、新規保護者を引き寄せる手助けになります。

早期教育の強調: 保育園の教育的側面を強調し、子供たちの成長と学びをアピールポイントとして活用しましょう。保護者に、子供たちが保育園で価値ある経験を積むことができることを伝えましょう。

これらのアクションは、比較的小規模な変更や努力で実施できるものです。毎日の業務に合わせながら、着実に取り組むことで、保育園の事業再生に向けたプロセスを進めることができます。重要なのは、改善プロセスを進化させ、持続的な成功に向けてステップバイステップで進めていくことです。

一番効果があると思われるのは保護者の満足度を上げて良いイメージを持っていただく事、スタッフのモチベーションを上げる事で体外での印象を上げる事です。

ここで大事なのが、ヒヤリングの場で意見を言ってもらう事なのですが、改まった場で大勢の前で意見を出すのは難しいものです。意見がなかなか出ずそれに引っ張られて全体の満足度が下がるなんて事もありえます。

意見が出やすくなるヒント

匿名のフィードバック: 参加者に自分の意見を名前を明かさずに提供できる方法を提供しましょう。アノニマスなアンケートやフィードバックボックスを用意し、そこに意見を書いて提出できるようにします。これにより、意見を気軽に共有しやすくなります。

小グループディスカッション: 大きなセッションや集会の代わりに、小グループでのディスカッションを実施します。小グループでは参加者がより積極的に発言しやすくなります。また、後で全体に報告する役割を持つファシリテーターを指名しましょう。

質問の事前提出: セッションや集会の前に、参加者に質問や提案を事前に提出してもらうよう依頼します。これにより、参加者は自分の意見を整理し、より具体的な提案を用意できるでしょう。

ストーリーテリング: 参加者に自分の経験やストーリーを共有する機会を提供します。実際の事例を通じて、問題や提案を具体的に議論することができます。

アイスブレイカーアクティビティ: セッションや集会の冒頭に、アイスブレイカーアクティビティを実施します。なんでもない問題や楽しんで答えられる質問を投げる事で、参加者同士のコミュニケーションを促し、緊張をほぐすのに役立ちます。

オープンフォーラム: 定期的なオープンフォーラムを設けましょう。これは、保護者やスタッフが自由にトピックを提起し、議論する場を提供するものです。オープンフォーラムは意見交換を奨励し、新しいアイデアを生み出すのに役立ちます。

リーダーシップの示唆: 保育園のリーダーシップチームが率先して意見を共有し、オープンで対話的な雰囲気を醸成しましょう。リーダーが自ら率先して積極的に参加すれば、他の人も続けやすくなります。

これらの方法を組み合わせて、保護者やスタッフからの意見を引き出すプロセスを強化できるでしょう。また、意見を受け入れ、具体的な行動計画に反映することが重要です。参加者が提案した意見に対してフィードバックを返し、実際に変化が生まれることを示すことで、参加者のモチベーションが向上し、意見を積極的に提供し続ける可能性が高まります。

人が集まる保育園への一歩

誰かが発言すると注目がそちらへ集まります。良い面もありますが、注目が集まる事自体がプレッシャーとなる場合もあるため、気軽に意見を集める状況を作り、それを園内で実践していくことで満足度があがり、園の強みとして前に出せる広報ポイントに変わります。

もしスタッフ皆でアイデアを出し合う場合には出たアイデアを否定してはいけません、そしてどんなに小さな事でも切り捨ててはいけません。忌憚なく沢山のアイデアを出せるようにして、保護者とスタッフ皆で園を分析し、改善へのヒントを集めてみてはいかがでしょうか。

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